製造法

根本的な製造法は、コンテの時代からほとんど変わっていない。

黒鉛を湯と混ぜ、不純物を沈殿させる。粘土も同様にして不純物を取り除く。両方とも絞って水分を除いたのち、2つをあわせ、水をいれてこね合わせる。比率は硬さによって異なるが、硬さHBの場合およそ7:3の割合で黒鉛が多い。この後に長く延ばして乾かす。現代の丸い芯は、細い穴から押し出す方式がとられる。次に焼き上げる。焼きあがった芯は油などに入れられる。これは主になめらかに書けるようにするためである。

軸になる木は最初は板の形をしている。これに数本の溝が作られ、接着剤が塗られる。溝に芯を置き、上から同じ形の板をかぶせて圧着させる。日本・アメリカでは木は北米産シダー材が使われ、インドではヒマラヤスギが使われる。接着剤は初期にはニカワが使われた。

板状の鉛筆の元は、切り分けると6角形になるように削られ、一本一本の鉛筆に切り分けられる。次に塗装と印刷が施され、鉛筆としてはほぼ完成する。丸い鉛筆は、6角形のものに比べ無駄になる木材が多いため、あまり製造されていない。

鉛筆の軸は6角形など角張った形状が一般的だが、色鉛筆に限れば角がなく丸い断面のものが多い。色鉛筆の芯は衝撃に弱く折れやすいことから、衝撃を受けた際のエネルギーを均等に分散させやすい形状として丸い断面が選ばれている。

消しゴム付き鉛筆の場合、鉛筆の先に金属の輪がはめられ、次に消しゴムがつけられる。輪には内側にギザがあり、これで鉛筆と消しゴムを固定している。

現在では軸にプラスチックを利用したものも存在する。日本でも製法特許をとったメーカーが存在するが、市販品にはほとんど存在しない。